No.29 グラマーにせ札株式会社 (脚本)小山内美江子(撮影)山本矩雄(監督)山内柏 (出演)土井かつえ、川地民夫、司美智子、楠トシエ、渥美国泰、藤岡重慶、小林稔侍ほか ☆南条京太郎と謎の美女・ミサとの洒落た会話に、高度成長期後の不況にあえぐ国民の 社会批判もピリッと効かせたミステリー。 ラーメン屋に下宿している南条の姿にGメンの草鹿刑事の姿がダブって仕方ないシーンも。 桜田警部、追出刑事は出張中という名目でお休み。代わって間条刑事という一風変わった 腕利きのドデカが登場。藤岡重慶氏が重厚かつ軽快に演じ、イイ味を出している。 南条の前に次々に現れる美女。ニセ札。そしてミサという美女に出遭ってからは、 なぜか落し物を繰り返す南条。 その謎は・・?そして南条とミサの前に見え隠れする得体の知れない男達。 小山内美江子脚本独特の、ネタを小出しにしたミステリアス・ワールドが堪能できる 作品である。 気まぐれでおきゃんな謎の美女を土井かつえさんが好演している点も見逃せない。 「Gメン75」とは異なったキャラクターに注目。 −あらすじ− ニセ札が都内に出まわり、警視庁は捜査に乗り出す。 一方、涼子が預けた金の一部からニセ札が発見され、警視庁の間条刑事がアイフル へやって来た。嫌疑をかけられた涼子は警視庁へ連行される。 南条は、町でアケミという美女と知り合い、有頂天。 人目につかない場所に連れて行ってとせがまれ、下宿先のラーメン屋<珍々亭>の 2階へ連れて行く。 ライセンスを見たアケミは、南条が探偵と知り、その場から逃げ出す。 そして死体となって発見された。 南条はまた、町でミサという謎の美女と知り合う。 いつものように上機嫌で接するうちに、何度も物を落としてしまうことに気づく・・・。 |
|