No.43  電話で 
     人を殺す方法


             (脚本)池田雄一(撮影)吉田重業(監督)小西通雄
             (出演)三谷昇、小松方正、平泉征、藤山浩二、林靖子、田中久子、河合弦司、山浦栄ほか



 ☆桜田局長はお休みで、局長代理の伊吹裕二が陣頭指揮を取る。
 この回のテーマは、電話を取り次がなかったばかりに人が自殺し、電話を取り次いでさえいたら
 死ぬ必要もなかったという現実のちょっとしたボタンの掛け違いがもたらす悲劇の怖さであった。
 ピンと来る作品は
Gメン75No.93「29の死神の手紙」(脚本・池田雄一)である。
 合格通知が来なかったばかりに自殺した受験生が、実は合格しており、そこには郵便の事故が
 介在していた・・という設定である。
 テーマはGメンと似ているが、なかなか見応えの有る作品だった。
 バーディー末期のシリアス路線の面白さが詰まった内容でもある。冒頭とラストが新宿駅構内の
 電話ボックスでのシーン。
 さまざまな会話が飛び交う日常の様子が印象深かった。
 携帯電話が普及した現代ゆえに、今見るとノスタルジックな気分にさせてくれる作品でもある。

−あらすじ−
 ある若い女性が自殺した。その女性は一本の電話を待っていた。
 恋人からの約束の電話である。電話は父親を通じてかかり、そのことを娘に伝えようと
 下宿に電話した。しかし大家は電話を取り次がなかった。
 大家に恨みを抱いた父親は、大家に復讐を誓う。
 二億円強奪ギャングが絡んで事件は意外な方向に展開する。




    大家が電話を取り次いでさえいたら・・・・



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