☆☆バーディー大作戦☆☆
       −最終編−

 No.54  バーディー
       真昼に死す

         (脚本)小山内美江子(撮影)村上俊郎(監督)佐藤肇
         (出演)南原宏治、三角八郎、司美智子、きくち英一、西本良治郎ほか


 ☆無国籍ハードボイルド・アクションの総決算!!
 1968年4月「キイハンター」から続くエンタテイメントに徹したTBSアクションシリーズ。
 その無国籍ハードボイルドアクションの集大成とも言える最終回。
 キイハンターからバーディー大作戦は最終回、次のシリーズの初回と繋がって
 いるのだが、次回よりスタートする「Gメン75」はその雰囲気、路線は受け継ぐもの
 の、コミカルな部分と荒唐無稽な活劇部分を極力排し、従来の路線のシリアスで、
 ハードボイルドな部分を強調した本格捜査ものとしてスタートを切る。

 そのことを踏まえてか、すさまじいボディアクションが炸裂した終焉であった。
 北海道新幹線開発の利権を巡って謎の組織とバーディースタッフらの死闘!
 息をも吐かせぬ体当たりアクション!
 ドラゴンのカラテが・・!裕二の鉄拳が・・・!桜田局長のチョップが・・・!!
 そして、事件解決と思われた矢先・・・!裕二とマリが・・・。

 ☆丹波・南原で始まり丹波・南原で終わる!!
 最終回のOPは通常のパターンだったが、EDはロール式のクレジット。
 裕二とマリの今までのベストショットの紹介に続き、夕陽に向かって歩くメンバー
 のカットでSTOP。(実はこのカットはNo.16「大雪渓殺人ドライブ」からの流用)
 そこに被さるスタッフ名とキャスト名。
 最終回マインド一杯のラストであった。そして「キイハンター」の第一話で
 登場したゲスト・南原宏治氏の起用。
 丹波哲郎氏と南原氏との死闘で始まり、その死闘で終わるという何とも言えない
 因縁のラストも印象的である。
 
 ☆裕二のヘアスタイル!!
 裕二役の谷隼人氏がいきなり五分狩り頭で登場したのは衝撃的だった。
 「寺内貫太郎一家」に出演していた谷氏。
 長髪にハサミを入れられたシーンの後で「バ−ディ」が撮影されたとのこと。
 このエピソードが後の「テレビ探偵団」で語られたことを覚えている。
 さぞかしバーディ制作スタッフも困惑したに違いない。
 
 
☆「バーディ大作戦」全54話総評・・・
 改めて見直してみると、ミステリー調の展開が多いということに気づいた。
 そしてクライマックスは体を張ったアクション。
 アクション、サスペンス、ミステリー・・一度に3拍子、計算されつくした展開に
 笑いと哀しみ、そしてちょっぴりハードボイルドのエッセンスを・・・。
 今の時代にこんな洒落たドラマは新鮮な清涼剤のようでもあった。
 「Gメン75」以前の作品をご存知ない方でも、見え隠れする「Gメン」タッチの
 原点に触れることができる作品だと思う。


−あらすじ−
 国土開発企画庁幹部が殺され、北海道新幹線決定路線の青写真が
 盗まれた。その日、裕二、三平が乗っていたエレベーターが故障し、大惨事
 となった。居合わせた同乗者が病院に運ばれたが、次々と姿を消し、裕二ら
 の姿も消えた。
 事故で死んだ佐山という男が青写真を盗んだ張本人。そして、それを依頼した
 謎の組織の存在。だが青写真は発見されない。
 桜田の元に渡った青写真を巡り、追出、行内両刑事が無残な姿となって発見され
 た。事件を追って組織のアジトに潜入したドラゴンが銃火を浴び、さらに裕二、
 三平にも危機が迫る!!
 桜田局長は単身、組織のボスが待つ採石場へと向かう。だが、そこには無数の
 地雷が埋められていた。土地の利権を巡って暗躍する組織とバーディースタッフ
 の最後の死闘が始まった!

 
GOVERNMENT-MEN'75>>
 



何ッ!ドデカを殺した?!
  
奴らの狙いは、バーディーの皆殺しだ!

 
 

                                           ☆戻る  ★Gメン75へ

                                           ☆TOPへ戻る