No.9 怪談      
        
 死を招く超能力の女
              (脚本)高久進、佐藤肇(撮影)吉田重業(監督)佐藤肇
              (出演)金井由美、松川勉、勝部演之、森塚敏、天本英世、国景子、牧れい ほか


 ☆今回は夏向きの怪奇編。
 Gメン75黒谷町シリーズでお馴染みのBGMが全編に渡って怪奇色を高めている異色作。
 音楽だけを聴いていると、望月源治がいつ登場してもおかしくないムードが漂っている。
 洋館で次々に起きる怪死事件。それに絡む19世紀に作られた西洋人形。
 霊魂やポルターガイスト(騒霊)現象など冒頭から、これは何かオチがあるな・・と思わせつつも
 引きこまれてしまう構成である。
 そしてラストは・・・。世にも怪奇な出来事の幕引きは・・・。再放送の際はお見逃しなく。
 高久進氏、佐藤肇監督コンビによる「キイハンター」以来の恐怖活劇で、楽しませてくれる。
 劇中に登場する<こっくりさん>は当時、中高生の間で流行した遊びで、私にとっても懐かしさいっぱい
 のシーンであった。
 牧れいさんが登場するが、後の<加納弘子巡査>役ではなく、今回は事件に絡む家族のひとりとして
 の登場である。この時の演技が好評で、セミレギュラーの座を射止めたと思われる。
 
−あらすじ−
 桜田局長がある古道具屋から水晶玉を貰ってきた。何やら上機嫌である。
 そんな時、金に困った典介とマリは、映画のエキストラのバイトに精を出していた。
 撮影現場の洋館で監督の指示通りに熱演中だったが、主演女優が死亡した。
 撮影は中止。警視庁の追出刑事と行内刑事も動き出す。
 監督・高倉は、主演女優の死因に疑問を抱き、フィルムを見直していたとき、何と現場にいるはずも
 ない外国人女性の姿を発見し、驚く。
 途中までのギャラを貰いに行った典介とマリは、撮影現場で監督の死体を発見する。
 死因は不明。一連の死亡事故と何か関係があるのだろうか?典介とマリは真相をつきとめようと
 する。そして監督の葬儀が営まれ、家族が自宅に続々と集まってきた。
 だが、そこでも怪死事件が発生し、次々と怪奇現象が典介らの前で起き始める・・・。




人形が笑うと魔女が目覚めて
人が死ぬ・・・?!




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