No.6 殺し屋収容所
         
(脚本)高久進(撮影)下村和夫(監督)小西通雄
           (出演)黒沢のり子、鶴見丈二、石立和男、八名信夫、西本良治郎
                ロルフ・ジェーサーほか

  

 ☆Gメン75でもお馴染みの制作トリオが放つアクション編!
 痛快ハードボイルドアクションの決定版にしたくなるような面白さである。
 ただアクションだけでなく、当時の東西冷戦という時代背景をベースに
 自由と平和の重要性を問いかける工夫も成されているのが、高久進脚本
 のうまい処である。
 それにしても典介役の沖雅也氏、裕二役の谷隼人氏のスピーディな
 ボディアクションだけでなく、何とボス・丹波哲郎氏の大立ち回りが
 たっぷりと堪能できるのが嬉しい。今ではもう拝めません。
 歩道橋から眼下を疾走する車を狙撃しようと狙いを付ける殺し屋の顔に
 被っていたソフト帽を被せ、いきなりキックをお見舞いするという鮮烈な登場の
 仕方!その後、チョップ、キックの連打、連打!
 Gメン75香港カラテ編でのヤンシーも真っ青な位の迫力!
 1週間の憂さなど、物の見事に忘れさせてくれる超娯楽作品に仕上がっている。
 桜田局長が歩道橋の上で仕留めた某国秘密警察の男のジャケットにも
 ご注目。(下記画像参照)
 Gメン75No,1「エアポート捜査線」でバスジャックしたマフィア・恩田(室田日出男)
 が着用していたものと同じジャケットである。
 シリーズのスピリッツだけでなく、衣装も「Gメン75」へしっかりと継承されて
 いるのが興味深い。
 

−あらすじ−
 ココの店を襲撃し、売上金を奪った三人組フーテン強盗!
 典介がフーテン族になりすまし、彼らに近づく。
 アジトには、謎の外国人がいた。彼の名は、レオン。
 祖国である東欧某国の体制批判を書物で公表し、国外追放処分された男である。
 彼の妻子は寒村に飛ばされ、強制収容所に収監されていた。
 強盗3人組とレオンはスウェーデンで知り合ったらしい。
 彼らは、東欧某国収容所の実体を日本で公表するため立ちあがった。
 しかし、それを疎ましく思う某国秘密警察のロスマン大佐は、レオンを事故死に
 見せかけて殺害。
 レオンの死を知った若者たちは、典介の制止を振り切り、ダイナマイトを持って
 大使館へ突入!大使館員の放った銃弾に散る!
 そして典介は大使館員の手に落ちる!!
 治外法権を犯したことで国際問題に発展。桜田らは典介奪還を賭けて、アタック
 する!

 



   ここはとても良い国だ。自由がある・・・。
 
そう伝えてくれ・・・。




                                           ☆戻る

                                           ☆TOPへ戻る