No.50 神出鬼没!
     
    おしゃれ泥棒   
           
(脚本)小山内美江子(撮影)下村和夫(監督)鷹森立一
              (出演)八木昌子、天地聡子、天津敏、東晃声、神谷政浩、西本良治郎、山浦栄ほか



 ☆
<追想>アレンジのBGMに乗せて贈る都会的で華麗なアクション編!
 ミッチーが幼少時代を過ごした施設<恵の家>をめぐっての一騒動。
 今回は、桜田局長と元キャバレーのママであるマダム・ヨーコとの軽妙なやりとりが面白い。
 しかしストーリーはシリアスで、真の仲間の信頼をテーマに、人間の弱さ、強さを
 随所に描写した傑作である。
 理由はどうあれ、己の特技を悪用し、結果オーライで平静を装っていたミッチーと
 片棒を担いだドラゴンへの桜田の怒りは頂点に・・・。
 ドラゴンとミッチーが取った行為を知りつつ、つじつま合わせをした裕二、吾郎にも
 容赦なく鉄拳が飛んだ!
 
   
     桜田 「ミッチーが女じゃなかったら真っ先に殴ってたんだぞ!
        マリ  「
ボスが殴れないんなら、あたしが殴るわ!!
 
 名セリフでした。
 真の信頼を問いかけ、真の結束を固めようとするバーディー・スタッフたちのけじめのつけ方
 を見守る桜田とマリ、三平。
 過ちを悔い、自らの力で立ち直ろうとするドラゴンたち。
 けして超人ではないヒーロー、ヒロインたちの人間らしい姿を活き活きと描いて行く。

−あらすじ−
 ある日の都心。サイフをすられて叫ぶ追出刑事に出くわしたミッチーが、スリを捕まえて
 見たら顔見知りの少年・カズオだった。
 ミッチーが幼少の頃、過ごした施設<恵の家>の少年だ。
 彼女の機転で、スッたサイフを追出のポケットに戻し、少年の罪は問われないようにした。
 経営者が他人の保証人となったばかりに、債権者から借金返済を迫られ、施設存続が
 危ぶまれたことを知った故の出来心だった。負債金額は5000万円。
 カズオの気持ちにうたれたミッチーは、桜田が持ってきた警備の仕事を利用しようと
 思いつく。
 桜田の知り合いで資産家、マダム・ヨーコの時価13000万円の宝石警備の仕事だ。
 宝石を盗み出し、5000万円で昔の仲間に買わせ、金を受け取ったら宝石を奪い返す。
 そしてマダムに気付かれない内に元に戻しておくという作戦だ。
 ミッチーはドラゴンに相談を持ちかけ、しぶるドラゴンの協力を得て作戦決行。
 守備良く盗み出したが、逃走途中、マダムに気付かれてしまう。
 翌日、取引を終えたミッチーとドラゴンは計画通り、宝石を取り戻し、マダムの部屋へ
 忍びこんだが、そこには桜田、裕二、吾郎がいた!
 桜田には上手くごまかしたものの、ドラゴンは宝石を元に戻す姿を裕二に見られてしまう。
 そんな時、ミッチーの施設の恩師・大西が追出と行内両刑事に逮捕された。
 ミッチーが彼女に渡した5000万円が全てニセ札だったのだ・・・。


 



 人助けの為なのよ・・
        本当の泥棒をするわけじゃないし・・・ 



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