No.42 赤い唇  
     おとり捜査官

       (脚本)高久進(撮影)下村和夫(監督)鷹森立一
       (出演)大門正明、渡辺文雄、司美智子、田中浩、中田博久、松井紀美江、西本良治郎



 ☆作品のテイストは、初期「Gメン75」のような潜入捜査編である。
 黒幕が判明するまでのクライマックスを盛り上げるような効果的なBGM選曲も良い。
 町の探偵にしておくには惜しい男だ・・と桜田局長が組織の黒幕に告げられるシーンがあるが、
 ドラマ自体、探偵という設定にしておくには少々無理が出てきたようである。
 早く本格捜査ものを制作したいという当時の近藤照男氏の声が聞こえてきそうな作品だった。
 ドラゴン役の倉田保昭氏の壮烈なカラテアクションも然る事ながら、ミッチー役の安西マリア
 さんの唄も楽しめる娯楽サスペンスである。
 コミカルな要素は少なく、桜田もGメンの黒木警視を彷彿させるムードで、全編ハードボイルド
 タッチである。

 
−あらすじ−
 ドラゴンが不用意に声をかけた男が殺された。
 男は、厚生省麻薬Gメンで密売組織に潜入し極秘捜査中の身だった。
 責任を感じたドラゴンは、厚生省と協力して桜田の指揮の元、組織をマークする。
 そんな時、ミッチーが歌手に化けて組織の息がかかったバーに潜入。
 そこでタツオという青年と知り合い、お互い信頼関係以上の気持ちも芽生えてきた。
 だが、ミッチーは、素性を怪しんだ組織の手に落ちる・・・。
 あまりの手際の良さに、桜田は麻薬Gメンの中に裏切り者がいると睨んだ。



  
   
    
ミッチー、お前、囮捜査官なんだってな。
     ・・・・俺をだましたんだな・・・。




                                     ☆戻る

                                     ☆TOPへ戻る