No.32 メスがオスを 殺す瞬間! (脚本)池田雄一(撮影)東光一(監督)山内柏 (出演)泉晶子、月丘千秋、袋正、六本木真、松原光二、浜田寅彦、フランク・ジョーンズほか ☆没落した大財閥の娘と母親。過去の栄光を追い求めた末に待っていたものは・・・。 シリアスな素材をベースに、桜田局長役の丹波哲郎氏のユーモラスなアクションがたっぷり 楽しめる桜田局長活躍編。 TV番組のカメラマンに担ぎ出された桜田ボス。ディレクターの指示通り動かない姿をコミカル に、スリリングに描く。そしてボス自らの潜入捜査。見所満載の作品である。 捜査活動を展開する追出刑事、行内刑事につかず離れず捜査のイロハを伝授する 桜田ボスのお姿が笑えます。 事件を解決した後、夜の道を行くボスの後姿にはハードボイルドな男の雰囲気が漂っている。 桜田がディレクターと共に仕上がったフィルムを見るシーンは、東映撮影所内のラッシュフィルム を見る場所でロケされていた。 また、回想シーンでの上流階級のフェンシングシーン。これは多分、追出刑事役の藤木悠氏が 多大な撮影協力をされたシーンと思われる。 「Gメン75」の黒木警視役では見られなかった丹波氏の動の魅力を余すところなく披露した 作品。再放送の際は、存分に堪能してみたい。 −あらすじ− 追出刑事がTV出演することになり、有頂天。 番組は刑事の一日を追うドキュメンタリーだという。追出が主役となることに不安を抱いた行内 はカメラマンは自前で用意したほうが、警視庁の威信は保てると判断。 桜田局長にカメラマン役を依頼する。 突かず離れず密着してもらい、ドジりそうになったら助っ人としてサポートして欲しいという。 しぶしぶ引受けた桜田は、ディレクターともども追出に密着取材することとなった。 その取材中に、運送トラックによる人身事故に遭遇。被害者は死亡。 運転手の証言によると、被害者の男は毛皮をまとった女に突き飛ばされたという。 桜田の指示のもと、追出は被害者の素性を洗う。男は水原といい、金融会社に勤務する サラリーマンだった。 学生時代の交友関係を洗って行くうちに、マドンナ的存在の白川リサという女性の存在が 浮びあがってくる。彼女は大財閥の令嬢だったが、その財閥は没落していた。 桜田は真相を探るべくリサに近づくが、ある外国人と接触する彼女の姿をキャッチする。 その外国人に桜田は見覚えがあった。国際的な拳銃密輸組織の一員・コックスだった。 リサとその母親のもとに飛びこむ桜田にも魔の手が伸びてきた・・・・。 |
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