No.28  おんな 
     死刑執行人

          (脚本)小山内美江子(撮影)吉田重業(監督)小西通雄
          (出演)北川美佳、北原義郎、渥美国泰、平泉征、中村孝雄、山浦栄ほか


 ☆黒幕は国家権力・・?ということを匂わせるラスト。そして結局は暴かれる事無く君臨する
 あたりは往年の「Gメン75」スピリッツにも繋がるムードがある作品。
 また、やさぐれのミッチーと異名を取るミッチーが、実は変装の達人という別の顔を持つ
 こともこの回で判明した。別名は<七変化のミッチー>。
 スパイの許されぬ恋と非情な掟の末路をハードボイルドタッチで、痛快に描いて行く。
 捜査の過程で、スパイの罠にはまった吾郎が、裕二を誤解しお互い対立するという
 緊迫した展開も用意されている。
 ドラマの始まりから終わりまで、<意外性>が巧みに仕掛けられ、計算され尽くした
 小山内脚本の上手さが光っている。

−あらすじ−
 裕二と吾郎は何者かに誘拐され、人質となった。
 吾郎の命と引き換えに、みゆきという女性を誘拐するよう脅迫される裕二。
 やむなく指示通りに決行。みゆきは吉沢博士の助手だった。
 誘拐犯は博士のもとに脅迫電話をかける。みゆきの命と引き換えに、研究成果を全てよこせ
 というのだ。
 一方、桜田は裕二が誘拐したみゆきをバーディー探偵局に匿い、ミッチーをみゆきに変装させ
 謎を探るべく犯人グループの中に送り込もうと計画。吾郎との人質交換を誘拐犯に要求する。
 取引場所は晴海埠頭。作戦通り、ミッチーを潜入させることに成功した。
 犯人グループは国際的な産業スパイ集団だった。しかも彼らは裕二と関係があった。
 一方、みゆきがニセモノとわかったスパイ集団は、裕二を捕え、博士の命を奪ってしまう・・。
 



   誰が何の為に裕二と吾郎を誘拐したんだ・・・?!



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