No.21 刑事ボロンボ   
            
花嫁交換殺人事件  
             (脚本)池田雄一(撮影)下村和夫(監督)瀬川昌治
             (出演)真山知子、山口いづみ、梅津栄、藤村有弘、河合絃司、木村修、山浦栄、相馬剛三ほか


 ☆原稿用紙に書かれたタイトルがそのままドラマのサブタイトルとして表示されるという異色作品。
 売れない推理小説作家の妻とその姉が仕組んだ巧妙なトリック殺人!
 男と女の愛憎と、血の繋がった姉妹の心の底に流れている恐るべき憎悪。
 金に群がる醜い欲望に取り付かれた人間模様、そして犯罪に巻きこまれた裕二の活躍を
 ミステリータッチで描いて行く。
 クライマックスのドンデン返しも見所である。
 典介の出番はないが、局長とココの将棋の対局が事件捜査の行方を解説して行くという
 遊び心いっぱいの構成も面白い。

−あらすじ−
 平尾詩子の夫は売れない推理作家。夫婦間の関係も冷え切っていた。
 生活費を稼ぐ為に保険の外交員をしていることに不満を募らせ、夫は才能のなさを妻に馬鹿に
 される日々に苛立ちを隠せないでいた。
 詩子は、姉・民子とも仲が悪い。そんな時、保険の成績が悪く夫に保険をかけた事実を姉の
 民子が知り、詩子に殺しの計画を投げかけた。
 仲の悪い姉妹という評判を利用した完全犯罪である。
 姉もブティック経営がうまく行かず金策に苦労していたのだ。
 一方、詩子の夫は、妻の浮気現場をデッチ上げ、離婚の材料にしようと企み、裕二に調査を
 依頼する。デッチ上げの真相を知りつつも、しぶしぶ引き受けた裕二は、詩子に尾行を
 感づかれてしまう。その時、民子は・・・


 



 あなたの未完成の小説・・・
     これからあたしが筋書きを書いて行くわ・・・




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