No.10 吸血ワラ人形の 大予言! (脚本)池田雄一(撮影)吉田重業(監督)瀬川昌治 (出演)松橋登、高林由紀子、渥美国泰、南利明、岡本富士太、団巌、山浦栄ほか ☆シナリオナンバー11(仮題)「日本製ユリ・ゲラーの大予言!」 放送当時の超能力ブームを背景にしたミステリータッチのホラーサスペンス。 前回に引き続き夏向きの作品。今回は千葉県の房総半島・鴨川を舞台にマリちゃんが大活 躍。陽光きらめく真夏の海を背景にスリリングなクルーザー・チェイスも堪能できる。 深刻なドラマ展開を桜田局長や追出刑事が笑わせてくれるが、池田雄一脚本らしく謎解きが 面白い筋書きとなっている。 事件の真相が判明するクライマックスまで息つく間もない展開である。『キイハンター』No.178 「南の国へヌードで新婚珍道中」を思わせるような予告殺人がマリちゃんや追出刑事の前で 展開する・・・。 エンディングに後のレギュラー・一条吾郎役となる岡本富士太さんがクレジットされている。 今回は慎一の回想シーンで登場する上坂正樹という殺される若者役。 −あらすじ− 桜田局長は町の仲間を引き連れてマージャンに明け暮れていた。そんな時、バーディ探偵局 では三平や典介らがベストセラー『ノストラダムスの大予言』の話題で持ちきりだった。 時は1974年夏。超能力ブームの時代である。ある日、追出刑事と行内刑事が慎一という若者 を探偵局に連れてきた。彼は超能力の持ち主で何者かに命を狙われているという。 なぜかテレパシーで殺しを感じて怯えている。慎一はマリをボディガードとして指名し鴨川へ向 かう。 行く途中、慎一が予言したとおり交通事故が起きていた。マリは慎一の超能力に半信半疑だ ったがなんとなく信じるようになる。慎一が向かったのは鴨川グランドホテルだった。 そこに慎一を殺そうとする人間がいるという。慎一が名指ししたのは叔父だったが・・・。 |
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