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メン82制作エピソード  
  −今回は「週間TVガイド」「週刊テレビ番組」誌番組解説欄より要約引用

 ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。
 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。
 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には
 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。
 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。
 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _)


  

  
   
 

 怖かったねぇ・・
 
 
 
 
 

 


  
 No.4 悪魔電話 

         (脚本)高久進(撮影)原秀夫(監督)山内柏
         (協力)紳士服ジャンボ、JOHN BULL ZAZOU、吉祥寺momiji、フーフォレー、Pプリンセス
         (出演)伊佐山ひろ子、西沢利明、平泉征、成瀬正、入江正徳、宇南山 宏、新井 瑞
         五野上力、山口正一郎、汐見直行、福島歳恵、内田恵理、佐川二郎、田村公哉、村田功、
         内藤正順、小笠原東一郎、山形紳也、矢作信宏ほか

  
 
 
左:週刊TVガイド 右:朝日新聞中部版
 
 
週刊TVガイド誌の番宣写真は、オープニング撮影時のショット。
 
 西沢利明、平泉征などGメン75でも好演したベテランが脇を固めたサスペンス編。
 当時も社会問題だった覚せい剤による通り魔事件をベースに、被害者の夫である警官と
 加害者の妻である女の交錯する心理描写が面白い。

 Gメンの心理描写では様々なケースがあるが、貫かれている二つの大きな柱がある。
 ひとつは真実との対峙による人間の葛藤、もうひとつは、今回のような正義と悪は紙一重。

 どんな立場の人間であれ、運命ともいうべき出来事いかんによっては悪魔にもなる危険性
 を孕んでいる。人間の脆さを今回も浮き彫りにしていた。
 被害者側の正義と法の下での正義がぶつかりあい生み出された結末。立花警部のラスト
 の一言は、実に奥深いものがあると感じた。

 立花警部主役作であるが、早坂、沢田らの絶妙なコンビネーションによる逮捕劇など
 他のGメンの活躍にも光を当てながらバランス良く仕上げている作風には好感が持てる。
 今回もボスは、黒ソフト着用で威厳を放っている点がうれしい。
 75中期からはGメンルームからの指令役専門であったが、82では現場に繰り出し的確
 な判断を下す姿に75への原点回帰が感じ取れる。 


 (敬称略)

 尚、第四話までシナリオ上では「音楽担当」欄が空白。
 第5話から最終話まで、「義野裕明、ピエールポルト」と記載されてあった。
 当初は、音楽変更も視野に入れていたのかもしれない。
 

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−あらすじ−
 Gメン本部に「ママを助けて!」という電話が入った。逆探知で現場にかけつけた立花警部
 らGメンたちはそこで安子という女性の死体を発見した。
 彼女は一年前に起きた通り魔殺人の犯人の妻だった。安子のアドレス帖の中から立花
 吾郎という名刺が出てきた。賀川陽子刑事は、安子の娘・めぐみが母親殺しの現場を見て
 おびえていることに気づく。
 安子は夫の罪をつぐなおうとしていたが、司法解剖の結果、彼女は覚せい剤の中毒者であ
 ることが判明し・・・。

 

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