オープニング・メモリー (カラー編) |
吹雪一郎(105〜156) (157〜262) ☆「キイハンター」のオープニングは、モノクロ編3バージョン、カラー編2バージョンが存在 した。ここではカラー編のオープニングを解説してみたい。 1970年4月、高度成長時代の華やかな世相を背景に番組もカラー化され、それをアピール するかのようにカラフルな色使いのタイトルバックに変更された。 ========================================================================== 黒木、啓子、吹雪 / 島、ユミ、風間 / 小田切、村岡、壇 の顔に、文字 <KEY HUN TER> が被さり、カラフルにスタート。 霞ヶ関ビルを背景に6人のキイハンターの横並びカットの登場。このカットが後の「Gメン75」 のオープニングに影響を与えたものと思われる。 次に各々レギュラーのアクションショットに役名、俳優名がクレジットされた。 モノクロ編にあった出身の紹介(例:元諜報部員)は割愛された。 黒木から風間までの紹介の後、カラーフィルターをかけられた名場面、当時の世相を表す かのようなニュースフィルムのカット等が小刻みに挿入。最後に霞ヶ関ビルの全景から <国際警察特別室>へとカットが移り、特別室捜査官(村岡、小田切、壇)を同時紹介。 再び9人の顔が<KEY HUN TER>の文字に変わり、<制作 東映、TBS>と表示 されるというものだった。 ========================================================================== カラー化されたNo.105からNo.156までと3周年記念作品No.157「キイハンター皆殺し作戦」 から最終回「また逢う日までキイハンター」までとでは、吹雪とユミちゃんのカットが異なって いた。アクションは同じだが、服装、拳銃、表情に変更が加えられたのだ。 理由は定かではないが、ハードボイルドタッチのスパイポリスアクションというイメージの 定着化を狙ったものと思われる。 (しかし作風は相変わらず、何でもありの無国籍ポリスアクションであったが) 一方、No.210「いんちきキイハンター探偵局」より加入した滝裕二(沖雅也)はオープニング で紹介されることはなく、数話の登場で自然消滅することとなった。 特筆すべき点は、レギュラー紹介の後に挿入された名場面カットである。 ご存知の方もおありかと思うが、これはモノクロ編の名場面から流用、カラーフィルターを かけて制作されたものである。 ・バイクで疾走する島・・・No.78「翼のない爆音大編隊」 ・背後の爆発で崖を飛び降りる風間・・・No.38「西に向って大追跡」 このほか、黒木、啓子、吹雪、ユミのカットがあるが、再放送のない今となっては、どの作品 から流用されたかは定かでない。 谷口ユミ(105〜156) (157〜262) このタイトルバックで霞ヶ関ビルが、あたかも<国際警察特別室>が存在するビルのように 映し出されるが、設定上はモノクロ編同様、黒木の部屋があるマンションである。 <国際警察>ビルは、千代田区北の丸公園にある科学技術館の外観が使用されていた と思われる。キメテは窓ガラスの☆印デザインであった。 尚、カラー編でのナレーションは1パターンのみだが、モノクロ編同様、芥川隆行氏が担当。 「アイフル大作戦」「バーディ大作戦」「Gメン75」「Gメン82」までの続投となった。 |
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