プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・


          


No.99 
がい骨は 
    スキーがお上手
     
   (70年2月21日放映)
  
 

 脚本・池田雄一  撮影・林七郎
 監督・山内柏
 出演者・黒木、啓子、吹雪、島、ユミ、風間 
 主役・啓子
 ゲスト・玉川良一、鵬アリサ、永山一夫、近藤宏、
     フランツ・グルーバーほか
 

  


■シナリオナンバー100
■登場人物 
 岩井、珠子、真夜中の天使、的場、ハリス、
 コブ、女、一三番、係員、アナウンサー、
 アナウンサー、擬斗(日尾孝司)

 















 

 ☆池の平スキー場を舞台にしたコミカルアクション編。
 カラー編で多かったドタバタぶりとは異なりツボを押さえ
 たギャグが笑いを誘う。タイアップは「池の平ホテル」
 ゲストのフランツ・グルーバー氏も前回に続き2週連続
 出演でハッスル?!玉川良一氏の憎めないキャラ・
 岩井役からも目が離せない。
 マイクロフィルムに収められたミサイルの設計図を
 巡る諜報部員たちの雪原の争奪戦。
 スキー大会会場に潜入し、ゼッケンをつけて大会に
 出場する羽目になる啓子さんの活躍やいかに?

 シナリオでは100回目に放送される予定だった作品。
 シナリオ段階でロケ地は既に長野県・池の平スキー場
 として設定されていた。
 シーン27”客室”
 風間「啓子ちゃん、一体何の鬼ごっこ?」が本編では
 風間「おや?啓子のおばさん、何の鬼ごっこ?」
 千葉真一氏のアドリブであろうか。
 シナリオと本編の大きな違いは無し。
 
 ゲレンデシーンで流れた”♪土曜日は、土曜日は・・・”
 で始まる曲(曲名、アーティスト失念)が実に懐かしい。
 シナリオ上では「愛しのクレメンタイン」。

 それにしても黒木ボス&吹雪さん。1カットのみの出演
 だが、セリフなし。どこかのシーンで使われたカットの
 流用と思われる。
 


−あらすじ−
 美容整形クリニックの岩井院長は、自分が手術で美人
 にした億万長者の娘・珠子にほれ込み婚約。
 しかし、浮気な珠子は婚約を解消し、外人バイヤーの
 ハリスとスキー旅行に行ってしまった。
 岩井は【真夜中の天使】と異名をとる殺し屋を雇い、
 珠子への怨念を晴らそうと計画した。
 殺しの報酬は一千万円。前金として五百万、岩井が
 珠子らの死を確認した後残金を払うという約束だった。
 そして岩井自身も後を追ってスキー場へ・・・。
 だがハリスは別の男の手にかかり、スキー場で射殺さ
 れてしまう。
 犯人は、ハリスが持つ秘密書類を奪い返そうとした
 東側某国の諜報部員・的場だった。
 一方、事件現場のスキー場ではキイハンターの啓子ら
 もスキーを楽しんでいた。早とちりの岩井はハリスを
 殺したのが【真夜中の天使】と勘違いし、残金を支払お
 うとリフトに乗った。そしてリフトの下を通った啓子に
 残金の入ったザックを投げてしまう。啓子が【真夜中の
 天使】と勘違いしたのだ。
 そうとは知らない本物の【真夜中の天使】は、岩井こそ
 殺す相手と勘違いし彼を付け狙う。
 啓子らは黒木の指令で、某国の秘密諜報部員を探す
 ためスキー場に来ていた矢先の出来事。
 啓子らが追っていた諜報部員こそ殺されたハリスだっ
 たことが判明する・・・。


 


No.100 
妖婆と 
      宝石泥棒 
     
   (70年2月28日放映)
  
 

 脚本・高久進、佐藤肇  撮影・村上俊郎
 監督・佐藤肇
 出演者・啓子、島、ユミ、風間 
 主役・ユミ
 ゲスト・川口恒、北原義郎、三重街恒二、田中万里
     マイク・ダニン、真理アンヌほか
 

  


 
 ■シナリオナンバー101
  仮題も「妖婆と宝石泥棒」


 

 ☆放送100回目の作品。特別企画というわけではない
 が『ヘンゼルとグレーテル』そっくりに展開する奇妙な
 事件をユミちゃんの活躍を通して描く異色作。
 カラー編の「お化け怪獣大戦争』『ミイラの殺人忘年会』
 に通じるファンタジー。
 大阪万博を目前に控えた高度成長期真っ只中ならでは
 の企画。遊びに徹した作風は当時ならでは。

 シナリオナンバー101。
 シーン22竜野とユミが妖婆を捕らえるシーンはシナリオ
 では遊園地。本編では赤坂プラザホテル前。
 シーン27からトランプ占いが殺されるシーン31までは
 シナリオでは街角。本編では遊園地となっていた。
 シーン63ユミちゃんと竜野が敵と格闘するシーンも
 起伏のある丘から洋館の庭に舞台が変更されていた。
 

−あらすじ−
 妖婆の姿をした宝石泥棒が世間を騒がせていた。
 キイハンターのユミは、次に狙われるのが宝石コレク
 ターとして名を馳せる岩城家と睨み、その家の娘・
 パトリシアの身辺をそれとなく張っていた。
 彼女は、手品のマジック喫茶で人間を消すという箱の
 中の実験台となった。何とその奇術師は妖婆の姿をし
 ていたのだ。
 ユミの活躍にも関わらず、パトリシアは妖婆に誘拐され
 てしまう。妖婆は、パトリシアの身代金として10億円の
 ダイヤを要求してきた。だが、彼女の父親は、娘の命
 よりもダイヤに目がくらんでしまう。
 一方、ユミは妖婆の棲家を探していたとき、竜野という
 私立探偵と出会う。彼は岩城家に雇われていた男だっ
 た。




                              
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