プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・
No.8 影なき狙撃者 (68年5月25日放映) |
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脚本・池田雄一 撮影・山沢儀一 監督・土居通芳 出演者・黒木、啓子、風間、ユミ 主役・風間、啓子、黒木 ゲスト・睦五郎、小笠原弘、早川保、宮口二郎、 岩本多代、佐藤健一、キャシィ・ホーランほか 協力・瀧レーシングオーガニゼーション |
☆レーシングカーを使った巧妙な麻薬密売事件。 ロケは富士スピードウェイにて敢行。 週刊TVガイド誌の記事によると、劇中で使われる レース用の車は、ポルシェカレラ6を特別に借り切った とのこと。 撮影直後、日本グランプリに出場する車なので、 スタッフは撮影終了までハラハラしっぱなしだった ようである。 車には千葉真一氏に代わって、滝レーシングチー ムの若手レーサー・片平浩氏が乗りこんで代走。 今までどんな危険なアクションでも全て自ら演じた 千葉真一氏の悔しさは相当なものだったそうだ。 尚、今回も島ちゃんはお休み。 村岡特別室長はエンディングでクレジットされていた が登場シーンは無く黒木に指令を送る声のみの出演。 初期は黒木の部屋に指令が封書で届けられるという パターンであった。 今回の原題は「殺意のバラード」。 第7話までのサブタイトルが判り難いという視聴者 からの投書があり、今回は「影なき狙撃者」に改題。 1話〜4話<平均18%>1話〜7話<平均14%> だった視聴率が1話〜8話までが18%に跳ね上が ったらしい。 サブタイトルのつけ方の難しさを感じたスタッフ陣で あったようだ。 −あらすじ− レーシングカーを使う巧妙な麻薬密売事件に利用され たレーサー・杉田は、ボスの古賀を裏切り情婦と麻薬 を横領した。 ボスの復讐を恐れた杉田は、元レーサーでライバル だった宮永を脅して自分の身代わりにしようとする。 一方、事件を知った風間は、宮永になりすましレース に出場。 ボスが放った殺し屋・菊谷が風間を狙撃しようと、 魔のヘアピンカーブでレーシングカーを狙う! |
No.9 海に消えた女 (68年6月1日放映) |
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脚本・小川英、長野洋 撮影・永井一雄 監督・島津昇一 出演者・黒木、啓子、風間、島、ユミ 主役・黒木、啓子、風間 ゲスト・佐竹明夫、松岡きっこ、内田朝雄、 山本豊三ほか |
☆今回は、ヨット、モーターボート、アクアラング、 水中銃・・と夏に向けてのサマーアクション編。 予告編でのタイトルは「華やかな失踪者」 劇中では主題歌レコードB面に収録された挿入歌・ 「おしゃれなスパイ」(唄・野際陽子氏)が一部使用された。 クライマックスでの黒木と内田朝雄氏扮する財界の大物 とのやりとりが見物。『Gメン'75』No.49「土曜日21時の トリック」利根弁護士を思わせるような強かな雰囲気は 内田氏ならでは。 −あらすじ− ユミはヨットハーバーで謎の男たちに誘拐される若い 女性を目撃した。 そんな時、ミスホステス・コンクールでカメラマンを務め た風間ががっかりして帰って来た。 会場から有力候補の悦子が突然姿を消したという。 悦子は赤坂の高級クラブ<アフロディア>のNo.1 ホステスだ。風間が持ってきた写真を見てユミは驚く。 写真の女性はユミがヨットハーバーで目撃した女性だ った。黒木は、悦子誘拐の裏に何かがあると睨み 捜査を開始。風間はクラブに潜入した。 支配人はホステスを財界人に近づけ、政治家と企業 との癒着を嗅ぎつけ、揺する男だった。 彼は誘拐した悦子を大商社社長・金井に接近させ、 政界の汚職の証拠を掴もうとする。 風間と啓子は、悦子が監禁されているヨットへ向かう。 |