プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・


          


No.93 
女王陛下オー! 
         発狂1分前 
     
   (70年1月10日放映)
  
 

 脚本・池田悦子、池田雄一  撮影・高梨昇
 監督・鷹森立一
 出演者・黒木、啓子、吹雪、島、ユミ、風間 
 主役・啓子
 ゲスト・曽我町子、ジェリー藤尾、田中春男、
     中井啓輔、山田甲一、上田忠好ほか
 

  

 











 

 ☆女王役に曽我町子さんをゲストに迎え、ニセ女王、
 本物の女王とのすれ違いをライト感覚で描く。
 現代の放送コードから考えると、再放送化が成されても
 欠番となる可能性が大きいと思われたが、無事放送実現
 となった。
 啓子を本物の女王と最後まで信じて飛び立つ旅客機を
 見送るデザイナー・桑野役のジェリー藤尾氏が切ない。
 冬の洋上のモーターボートアクションを織り交ぜて描く
 大人のロマンス。
 

−あらすじ−
 某国の女王・アルメリータが調印式の為、来日すること
 になった。黒木らは女王の暗殺計画をキャッチする。
 女王の安全を確保しなければならない任務を負うことに
 なった。
 だが、黒木らの説得にも彼女は耳を貸そうとはしない。
 自分の暗殺理由がわからないと言う。そこで黒木らは
 奇想天外な案を考えた。女王を精神障害者として病院
 に入れ保護しようとする作戦。
 黒木は迎えの運転手に化け、女王を病院へ連れ込んだ。
 一方、啓子はニセ女王としてパレードに参加する。
 その啓子に暗殺者の触手が伸びてきた。その頃、女王
 は・・・。




 


No.94 
殺されに来た 
      暗殺者たち
     
   (70年1月17日放映)
  
 

 脚本・高久進、佐藤肇  撮影・林七郎
 監督・佐藤肇
 出演者・啓子、吹雪、島、ユミ、風間 
 主役・吹雪、島、啓子、ユミ、風間
 ゲスト・南原宏治、山本耕一、春日章良、     
     河合弦司、アンドレ・ヒューズほか
 

    

 




















 

 ☆都内北区にある”旧古河庭園”での撮影を絡めた
 東西冷戦時代の国際政治が密接に絡む国家サスペンス。
 恐るべき洗脳と戦う啓子らキイハンターの活躍を描く。
 人間を恐怖に陥れ、意志をコントロールしようとする黒幕
 の狙いは何か?
 催眠術をかけたように操る洗脳は荒唐無稽だが、当時の
 自由主義社会と社会主義社会とが混在する世界情勢を
 風刺したようなタッチが面白い。
 共産圏の陰謀と国際平和会議の裏に潜む真相をスリリン
 グに描く。
 カラー編では怪しげな架空の国が多く登場するが、今回は
 実在する国名を使用。後の”国際警察本部”に見立てられる
 科学技術館も初お目見え。
 また、予告編ではキイハンター全員が活躍する・・とあり
 期待していたが、本編は黒木ボスを除く5人のみの活躍編。
 国際的なストーリー故、ここは6人で闘ってほしかったもの
 である。
   
 
−あらすじ−
 アメリカ大使のヘイズと中国政府の大物高官が、世界
 平和に関して重要な秘密会議を開催することになった。
 開催場所は日本。吹雪と島は、アメリカ連邦捜査局
 (FBI)と協力し、秘密会議警備の任務に就いた。
 ところが、ヘイズが中国側の陳と予備会談を行っていた時、
 FBI本部から派遣された有賀捜査官がヘイズを撃とうと
 した。危機一髪のところを救った吹雪だが、有賀の目が
 うつろでしかも暗殺の記憶がないと訴えたことに疑問を
 持つ。
 医師の診察で、有賀が何者かに洗脳されていることが判明
 する。啓子は黒幕が陳の背後にいると睨み彼をマークする
 が、宋学林という男に捉えられてしまった。
 そこで啓子はヘイズの写真を見せられる・・・。
 一方、洗脳が解けた有賀は、汚名挽回の為、黒幕からの
 呼び出しに応じ指定場所に向かう。
 有賀の洗脳は朝鮮戦争当時に使用された恐るべき手法
 だった。


                              
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