プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・



No.77 
人喰い人間 
    現わる
     
   69年9月20日放映)
 
 

 脚本・高久進 佐藤肇  撮影・下村和夫
 監督・佐藤肇
 出演者・黒木、啓子、吹雪、ユミ、風間 
 主役・ユミ
 ゲスト・室田日出男、新井茂子、ハンス・ホルネフ
     マトブ、ジャック・モリス、ロルフ・ジェーサー
     水城一狼ほか

 
























 

 ☆そろそろサブタイトルに怪しげなものが多用される
 ようになってきたこの時期。
 今回は室田日出男氏のドラキュラも見物のスリラー
 編!下記画像は夏目さまからのもの。
 毎日新聞の番組記事より。左から亜沙子、ドラキュラ
 、ユミちゃん。皆さんの表情を見てると思わず見たく
 なってくる作品である。
 一風変わったスリラー作品は佐藤肇監督お得意の
 ジャンルで、「キイハンター」の作品群でもひときわ
 異彩を放つシリーズとして印象的である。
 今回の作品は35年ぶりの再会。ユミちゃんが孤軍
 奮闘する洋館シーンは、断片的ながらも記憶が蘇っ
 てきた。
 モノクロ作品ゆえ、闇の中の恐怖シーンは格別。
 ナチズムの狂信的信唱者たちの犯罪に挑むキイハン
 ターたちの活躍をスリルいっぱいに描いて行く。
 
 
 

−あらすじ−
 黒木らはどんな事態にも勇敢にぶつかるキイハンター
 魂を養おうと肝だめしを行うことにした。
 そのトップバッターはユミ。暗闇の外人墓地へ行き、
 花をささげることに決まった。
 墓地にでかけたユミはある墓の前で目印を付けた花
 束を置いて帰ろうとすると、突然若い女がユミの方へ
 倒れてきた。女の首には歯型が!
 驚いたユミは女が血を吸われて死んでいることに気
 づく。
 さらに死体と同じ顔を持った女・亜沙子が現われた!
 驚くユミに、死んだ女が妹であることを告げる。
 ユミと亜沙子は霧の墓地で迷ってしまう・・・。


 


No.78 
翼のない 
    爆音大編隊 
     
   69年9月27日放映)
 
 

 脚本・池田雄一  撮影・林七郎
 監督・竹本弘一
 出演者・黒木、啓子、吹雪、ユミ、島 
 主役・島
 ゲスト・原良子、今井健二、上野山功一、団巌、 
     山口健、山浦栄ほか

 

 シナリオ上の登場人物:
 北見(今井健二:記載なし)、マリ(原良子:記載なし)、
 山根(男A 上野山功一:記載なし)、春日(男B)、
 菊田(男C 山口健:記載なし)、外人、オートレース場
 の係員、鑑別所の係員、国際警察官A
 擬斗:日尾孝司





































 

 ☆プロデューサーは近藤照男氏のみクレジット。
 コバルト60の争奪戦をスピードとスリル満点のオー
 トバイアクションを織り交ぜて描くアクション編。
 富士山麓を背景に島ちゃんの大活躍!
 左記画像はカラー編のオープニングより。
 モノクロ編のカットにカラーフィルターをかけて撮影され
 たもので、このカットは今回のものであった。
 カー狂という島の設定らしく、スリリングなオートバイ
 シーンを全面に押し出して迫力有る作品に仕上がって
 いる。
 島ちゃんの年齢が21歳(設定時は25歳)であることも
 判明。但し、潜入用のニセ履歴ゆえ実年齢を偽って
 いる可能性大であろう。
 
 シナリオでは80話に予定されていた作品。
 タイトルは本編と同じだが、(仮題)として記されていた。
 尚、本編との主な違いは次の通り。

 襲撃された国際警察官と現場で遭遇する吹雪のシーン
 はカット。<シーン53>

 崩れた丸木橋をバイクで飛び越えて対岸へ着地する島
 のシーンは、丸木橋の上を走り切るシーンに変更。
 <シーン65>

 クライマックスのオートバイアクションシーンは沼地と
 草原が舞台として設定されていたが、本編では海岸。
 <シーン66〜68>
   
  

−あらすじ−
 観衆のどよめきと熱狂渦まくサーキット。
 そのレースの裏側で売上金強奪を企む三人組が 
 いた。売上金を現金袋に入れて出てきた係員を襲い
 オートバイで逃走。
 それを物陰から見つめる鋭い目の男がいた。
 事件発生を知った山梨県警は県内に非常線を敷く。
 一方、黒木はある男の捜査を島に依頼した。
 その男はヘンリー北見。世界各国のモトクロスで優勝
 した二輪レーサーである。三年前の事故で引退したが
 某国諜報機関が彼に目をつけスパイとして日本に送り
 込んで来たという。
 北見の目的を探り背後にある諜報機関を暴き出そう
 という作戦。島はカーキチに化けて北見に接近、吹雪
 も行動を開始する。
 カーキチが集まる喫茶店で北見はレース場売上金
 強奪犯の三人組をゆすっていた。犯行を目撃していた
 鋭い目の男が北見だった。北見は三人組を使い何を
 しようというのか。島も仲間に加わることになった。
 北見が狙っていたのは国際警察の輸送車で、輸送さ
 れるコバルト60を強奪することだった。
 今、身分を明かせば元も子もないと判断した島は、
 輸送車襲撃に加わることに・・・・。


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