No.244 

       拳銃P−007 
          大捜査網
        
            (脚本)高久進、佐藤肇(撮影)東光一(監督)佐藤肇
            (出演)石山律、岡田由紀子、藤木孝、佐藤博、小西まち子、チコ・ローラント、フランク・ジョーンズほか

            
(登場レギュラー)黒木、、ユミ / 小田切
          
(主役)


 ☆今回は、番組の設定を無視して、「キイハンター」が国際警察の一部署だったら・・という仮定の下で
 制作されたと思われる<刑事ドラマ>である。
 高度成長期も終わりに差掛かり、ドルショック、オイルショック、公害問題などが希望に輝いた社会情勢
 に影を落とし始めた72年末期。視聴者にとって、国際スパイが活躍する架空の物語は既に絵空事と
 して受け入れがたくなっていた。
 そんな時代背景に近藤照男プロデューサーは「キイハンター」も終焉が近いという予感を感じ取って
 いたのであろうか。刑事ドラマのリアリズムを取りこんでみたくなったと思われる。
 キイハンターの中では異色のストーリーであった。
 全編を通し、<追想>の原曲BGMがドラマを盛り上げている。この作品を初めて見たのは78年末の
 地上波再放送(深夜)であったが、Gメン75的な雰囲気に驚いたものだった。
 このプロットは後のGメン75でリメイクされている。(
No.89警視庁拳銃盗難事件
 谷隼人氏の役を岡本富士太氏が好演されていた。
 折しも2000年、CSでの再放送。この作品とGメン75No.89が偶然同じ週に再放送され、比較して見る
 ことができるという幸運に恵まれた。
 「キイハンター」のプロットで描ききれなかった人間的な内面の部分をより掘り下げて作られたのが
 Gメン版であった。
 

−あらすじ− 
 国際警察捜査官・朝倉の所持した拳銃が盗まれた。拳銃番号はP−007。
 その拳銃から発射された弾丸が麻紀という女性を傷つけた。
 犯人は小田切と島の手で逮捕され拳銃は取り戻された。
 だが、朝倉は責任を感じ、警察を辞職する。彼は島の同僚でもあった。

 
一年後、島の拳銃となっていたP−007が奪われ再び火を吹いた。島は朝倉と同様の立場に立たされ
 窮地に陥る。責任を感じ、辞表を提出すべく村岡室長の部屋に行ったが、そこには黒木がいた。
 島は黒木に辞表を渡し、国際警察を出て行った。
 一方、警察を退職した朝倉は、麻紀と喫茶店を経営していた。そこへ麻薬中毒患者が現れる・・。

     



    ボス、これを受理して下さい・・。



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