No.243 

      情無用!  
       人殺しの神様
         
            (脚本)小山内美江子(撮影)山本矩雄(監督)山内柏
            (出演)岡田英次、宇佐美淳也、城所英夫、松川勉、由利徹、原英美ほか

            
(登場レギュラー)啓子、吹雪、島、ユミ、風間
          
(主役)啓子、吹雪、島、風間


 ☆2000年にも及ぶイスラエルとパレスチナの動乱を背景にした国家的なハードボイルド・サス
 ペンス編。難民の中に紛れ込んだゲリラを探す為に大量虐殺を行った公安局長暗殺事件を
 通して描かれる人間模様。人間の愚かさを暴き出して行くキイハンターの活躍が見所。
 公安局長暗殺の真相が明かされるまでの展開は小山内美江子脚本らしく推理タッチとなって
 いて楽しめる。
 謎めいた神父の素性は・・・?暗殺の真相は・・・?
 人間と宗教を縦軸に、テロと報復、兵器売買に明け暮れる人間模様を横軸に描かれるキイハ
 ンター末期の秀作。 
 
−あらすじ−
 中東某国で大量の難民虐殺が行われた。日本人神父・浅井は悲惨な現状を目の当たりにして
 神に祈ることしかできなかった。某国国家公安局長は、敵対するゲリラが難民の中にいると
 判断しての虐殺行為だった。
 そのラル局長が来日することになった。キイハンターは彼の警護を国際警察本部から委託され
 たが、啓子は頑なに任務を拒む。ラル局長の非情な行為を知っているだけに彼を許すことが
 できないのだ。風間らは、ラルの批判より来日する要人の命をガードすることが重要だと諭す
 が埒が明かず、ガードは島がすることになった。
 だが、ラル局長は島の眼前で射殺されてしまう。その現場にいたのが、浅井神父だった。
 島は、浅井を暗殺容疑者として逮捕。国際警察本部に連行し取調べを開始するが・・・。
 

     



    報復の繰り返しは愚かなことだ・・・



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