プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・



No.38 
西に向って大追跡 
    
 68年12月21日放映)
 
 

 脚本・高久進  撮影・下村和男  監督・竹本弘一    
 出演者・黒木、啓子、ユミ、風間  
 主役・風間、ユミ
 ゲスト・戸浦六宏、八代万智子、松本朝夫、
     ピーター・ウイリアムスほか
 *撮影:『下村和夫』のミスと思われる

  



















 

 ☆今回は岡山県湯郷温泉、瀬戸内海、水島
 工業地帯、棚原鉱山鉄道を舞台に、黒木、風間
 らキイハンターたちの活躍を痛快なタッチで描く
 ハード・アクション編。
 鉱山での大爆破シーンは、カラー編のOPでカラー 
 フィルターをかぶせて編集し使用された。
 シーンは合成ではなく当時日本初の同時録音で
 撮影が進行したそうである。
 誘拐されたユミちゃんを救出すべく大列車での
 決死作戦を展開する風間くんのアクションは必見!
 また、ユミちゃん役の大川栄子さんが、艶やかな
 芸者に扮した姿も見所。 
 仮題は「
西に向っての大追跡
 次回予告にゲストクレジットあり。
 
 
−あらすじ−
 東京の東亜大学でレーザー光線の研究に関わった
 研究員が連続して誘拐され殺されるという事件が
 発生。
 そして発明者・朝海も誘拐された。黒木の指令
 を受けた風間は、朝海と同僚の門脇を追って岡山
 へ飛ぶ。だが、風間の眼前で門脇は何者かの狙撃
 で殺されてしまう。
 風間は誘拐された朝海の恋人・康子を連れて
 捜査を開始。誘拐の背後に、レーザーのレンズ
 になる鉱石が絡んでいるらしい。
 誘拐犯人を追って鉱山に来た風間を待っていた
 のは冷たい拳銃の銃口だった。
 そして誘拐犯の一味は意外なところにもいた。
 黒木は、啓子、ユミを伴い、孤軍奮闘する風間
 の援護をすべく岡山へ飛ぶ!




No.39 
消された顔の 
         逃亡者 
    
 68年12月28日放映)
 
 

 脚本・山浦弘靖  撮影・佐々木祐二  監督・小西通雄    
 出演者・黒木、啓子、島、ユミ、風間  
 主役・島、ユミ
 ゲスト・田口計、田島和子、フランツ・ブルーバー、
     ホセ・トーヤ、中原弘二ほか

  


























 

 ☆今回は結末に二つのどんでん返しが用意され
 たサスペンス作品。島&ユミ・コンビの活躍編。
 モノクロという画像を生かした光と闇のライティング。
 その中で踊るように描かれる人物の描写が実に
 スリリング。謎と恐怖が交錯しながらドラマは進んで行
 く。初期キイハンターらしく丁寧に作られた一作。
 無実の罪で追われ日本にやって来た男は、本当に
 無実なのか?そしてその男に捨てられたはずの
 女が男の逃亡に手を貸した理由は・・・。
 この頃の「キイハンター」は「ザ・ガードマン」と
 視聴率的に肩を並べ、両番組とも追いつけ
 追い越せといった状態だったそうだ。
 TBSの看板番組としての地位を確立していた。

 
−あらすじ−
 若者たちで賑わっているゴーゴークラブへ負傷
 した男・村山が転がり込んできた。
 三人の殺し屋に狙われていた村山を島とユミが
 救出した。
 村山は、メモを聖パヴロ病院の女医・涼子に
 渡してほしいと二人に依頼する。
 彼は、サンパウロで事件に巻き込まれ、殺人の
 罪を着せられ日本に逃亡してきたという。
 無実を証明できるのは、アマジオ・サントスという男
 のみ。しかし彼は記憶を失っていた。
 その治療に当たっていたのが、涼子だった。
 彼女は以前、村山と恋愛関係にあったが、
 彼に捨てられた過去があった。
 島とユミは、彼の無実を証明する手助けを
 したいと考え、黒木に相談する。
 黒木も独自に捜査を開始。しかし村山のいう
 殺人事件そのものが存在しないのだ。
 一方、島とユミは証人・サントスと村山を引き合
 わせることにしたが、記憶を取り戻したサントス
 は、村山を見るや否や、恐怖の叫び声を上げる。




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