No.195 ミイラの 
      殺人忘年会 
  
                (脚本)高久進、佐藤肇(撮影)瀬尾脩(監督)佐藤肇
                (出演)竹内亨、小倉一郎、菅野直行、アーリン・ゾーナー、プラバー・シェス、
                     三重街恒二、ほか

                
(魔術指導)引田天功
                
(登場レギュラー)啓子、吹雪、ユミ / 壇
             
(主役)ユミ


 ☆1971年最後の作品は、メルヘン・ムード満点のスリラー・ミステリー編。
 引田天功氏協力による魔術トリックも贅沢で見所でもある。年末らしくお笑いを取り入れ
 た作品だが、行過ぎた遺跡発掘に警鐘を鳴らすような皮肉もちょっぴり。
 ラストの考古学者のセリフが印象的。No.171「お化け怪獣大戦争」を思わせるような
 幻想的なタッチでドラマは進行する。
 この作品には若者が経営する探偵局が登場するが、翌年の滝裕二登場の設定をテスト
 するような雰囲気が感じられた。Gメン75でも帰って来た女刑事シリーズやNo.295「午前
 6時の通り魔」、No.297「ラッシュアワーに動く指」で複数の女性Gメン誕生がテストされた
 と思われる企画があり、再放送で改めて見直してみた時、同じ意図を感じずにはいられ
 なかった。
 本放送当時、この作品が放映された前日は7年続いた『ザ・ガードマン』が終了。
 TV映画史を築いた一つの時代の転換期でもあった。そして次回キイハンターは元旦
 放送でセスナを駆使したスカイアクション編。もちろん予告編は<特報>。
 (この作品は後のGメン75No.172〜「大空のギャング」「大空からの脱出」の基となってい
  る。)
 ガードマンなきあと、アクションドラマの流れを共に作り上げていった『キイハンター』の
 意気込みが感じられる年末年始でもあった。

 
 
−あらすじ− 
 カイロ近郊でツタンカーメン王家に伝わる黄金のカブト虫が発掘された。発掘に携わった
 考古学者・藤波が持ち帰ったこのカブト虫が富士山麓の遊園地に展示されることになっ
 た。この展示物をガードすることになった国際警察特別室の壇はキイハンターに任務を
 委ねる。吹雪はユミに全てを託した。
 ユミは壇を伴って現場へ直行。だが、紅林、小暮という若者が経営する探偵事務所も
 動き出しユミらに挑戦しようと企てる。そこで、ユミらはエジプト秘宝の展示会場でミイラ
 も展示されていることに気づく。ひょんなことからユミらはミイラが動き出す現場を目撃
 してしまった。そして藤波博士の娘・リサが消息を絶った。
 
     


       永遠の眠りを妨げる者には
        死が訪れる・・・! 


              


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