No.185 
真昼の決戦!
      すれすれ愚連隊
  
                (脚本)館野彰、佐藤肇(撮影)村上俊郎(監督)佐藤肇
                (出演)川口恒、集 三枝子、高見エミリー、石山律、内藤陳、高島稔 ほか
                (登場レギュラー)
啓子、吹雪、島、ユミ、風間
             
(主役)啓子、吹雪、島、ユミ、風間


 ☆「キイハンター」〜「Gメン75」〜「スーパーポリス」のシリーズ中、異色中の異色作。
 事件捜査に明け暮れる「キイハンター」ののどかな休日を描いた作品。
 「Gメン75」でもNo.311「裸の女の死体を運ぶ刑事」で、草鹿、田口、マリコ、陽子の休日が
 描かれたことはあるが、あくまでも事件捜査の前の序章としての描き方であった。 
 この作品は、全編まるごとキイハンターらの休日。
 しかもユミの一案で映画を見ることになった啓子、吹雪、風間らの眼前で展開する映画の
 ストーリーそのものがドラマとなる。
 そして各ロールの終わりに、映画を見る啓子とユミの表情でアイキャッチ。
 映画を見終わって再び新宿の町に繰り出した4人の前に現れたものは・・・?
 怪奇作品や一風変わった着眼点で定評のある佐藤肇監督らしい作品。
 こんな遊び心いっぱいの作品を送り出せる<捜査ものドラマ>が古今あったであろうか?
 当時、「特別機動捜査隊」の新春作品、「ザ・ガードマン」の怪談作品などでも息抜き的な
 作品はあったが、「キイハンター」にはエンタテインメント性あふれる近藤照男プロデュース
 作品ならではの面白さがあった。
 しかし、Gメンの外伝スペシャル「Gメン93春 第一級殺人の女」でこの遊びが出てしまった
 のはGメンファンにとって無念の結果となってしまった・・。(^_^;)
 映画に憧れ業界に入られた制作スタッフにとってキイハンターは、さまざまなジャンルに
 トライできるチャンスあふれる職場だったに相違ない。(^^)
  
−あらすじ− 
 とある休日。啓子とユミは吹雪、風間を連れ立って新宿の町に繰り出した。
 そこでユミは「真昼の決戦!すれすれ愚連隊」という青春アクション映画を見つけ、啓子ら
 を誘って館内へ・・・。
 主役は何と、島そっくりの谷隼人という売り出し中の若手俳優。
 そのカッコ良さに、はしゃぐ啓子とユミを尻目に、居眠りを始める吹雪、風間。
 いよいよ幕は上がって・・・。
 

     



 ・・あっ、島ちゃん?!
  違うわよ、売り出し中の谷隼人




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