No.170  早射ち拳銃王 
       はげ鷹登場 
  
                (脚本)高久進(撮影)村上俊郎(監督)山内柏
                (出演)佐藤允、岩本多代、小池朝夫、鈴木浩、堀田真三、
                     青沼洋子、山梨雄資ほか

                
(登場レギュラー)啓子、吹雪、島、ユミ、風間 / 小田切、  
             
(主役)吹雪、島、壇

 
 ☆東西冷戦時代ならではの亡命もの。Gメン75No.230「零下50度からの逃亡者」を
 思わせるような設定も感じられ懐かしい。
 言論統制の社会から自由を求めて国外へ脱出しようとする国際的なピアニストを
 某国秘密警察からガードするキイハンターたちのアクション編。
 今回は元FBI秘密捜査官だった吹雪さんがアメリカ在住の時に追っていたプロの
 暗殺者と再会、死闘を展開する。その暗殺者の人間性にスポットを当てたハード・
 ボイルド・タッチの作品である。
 クライマックスのスカイアクション、島ちゃん、壇くんのジープでのハンドルさばき、
 吹雪さんのライフルによる狙撃シーンなど見所も菊池俊輔氏の劇伴もノリにノッて
 いる全盛期の秀作。ラストシーンの吹雪さんの一言も心に残る。
  
−あらすじ− 
 吹雪は島と国際警察特別室の壇を伴い、来日した東側某国のピアニスト・イワノフを
 ガードしていた。イワノフはコンサート終了後、国際警察の保護の下、中立国へ亡命
 することになっていた。第2、第3の裏切り者が出る事を恐れた某国秘密警察の
 デミトリヒは、暗殺組織の北見を雇い、イワノフ暗殺を計った。
 北見は配下の草柳と黒崎に暗殺を命じたが、島たちのガードの前に失敗してしまう。
 自らの失敗を償うため、レバノン、ローマなどで世界の要人を暗殺してきた腕利きの
 プロの狙撃者・マリオに目を向ける。イワノフが日本にいる間に暗殺しなければなら
 ない。マリオの素性は日本国内に妻子がいることをのぞき、国籍も不明。
 一方、その情報をキャッチした吹雪はマリオの動向を探るべくテレビの修理工を装い
 マリオの妻子邸へ潜入する。
 しかしそこには既に北見が乗り込んでいた。娘の死を知ったマリオが家に戻ると
 睨んだ北見は家族と吹雪に銃口を向ける。そこへマリオが帰宅。
 彼はシカゴでFBI捜査官だった吹雪と対決したことがあった。吹雪を見たマリオ
 は・・・・。

     


                     
誰よりも本当の 
  自由を求めていたのは・・・




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