No.162 
蒸気機関車 
      大渓谷の決戦
 −後編−
                (脚本)高久進(撮影)瀬尾修(監督)竹本弘一
                (出演)南原宏治、深江章喜、原良子、宮口二郎、堀田真三、伊達弘、石丸強志ほか
                (登場レギュラー)
啓子、吹雪、島、ユミ、風間 / 壇
             
(主役)風間


 ☆中東動乱を背景に、国家的な犯罪に挑戦するキイハンターの活躍をハードボイルド・タッチで
 描くシリーズ作品の第二弾!
 クレジットされていないが、全日空、ホテル長山とのタイアップがハッキリとわかるセリフが有り、
 思わず顔がほころぶシーンも。
 中東の土漠を思わせる山岳地帯での死闘が雰囲気を盛り上げているが、当時の情勢を考えると
 現地ロケは不可能。現代であったら、観光に力を入れているヨルダンかアラブ首長国連邦あたり
 でのロケとなるだろうか。
 舞台は北陸だが、日本的な情緒を一切はずしたロケ地選択が見事である。
 列車アクションは、当時の北陸線・新小松駅から白山山脈の懐深く入って行く尾小屋線という
 鉱山鉄道でロケされた。(「週刊TVガイド」誌71年・5月1日号解説・今日の話題より)
 愛と裏切り、テロリスト故の哀しい別れ、そしてテロリスト・リコとキイハンター・風間との逃走劇は
 いつしか連帯感へと変わって行く人間ドラマが後半の見所である。
 華麗でエネルギッシュな千葉真一アクションの全てが堪能できるクライマックスも見逃せない。
 夕陽に向って歩くラストは「バーディ大作戦・大雪渓殺人ドライブ」に継承されている。
 
−あらすじ− 
 壇は無事ユミを救出したが、風間はアラブゲリラの手に落ちた。
 一方、アラブゲリラ幹部・御崎はリコを100万ドルで敵対する中東某国の諜報部員に売り渡そう
 としていた。
 中東戦争は停戦となったが、敵国はリコを国際テロリストとして捕え、民衆の前で絞首刑にしよう
 としていたのだ。砂漠の英雄と称えられたはずのリコは、組織に匿われたのではなかった。
 国家間の謀略を知ったリコの恋人・亜紀は、捕われの身となった風間を脱走させ、リコ救出の
 願いを託す。亜紀の裏切りを知ったテロ組織は亜紀を捕え、風間の居場所を吐かせようと
 するが隙をつかれ逃げられる。
 亜紀と合流したリコは真相を聞かされ、愕然とするも真実を世界に公表することを誓う。
 追われる身となったリコ、亜紀、そして風間は、鉱山鉄道を利用してアジトからの脱出を試み
 ようとするが・・・・。
 

     



それが・・・、
 政治というものだ・・・!


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