No.146 007座席指定は 殺人超特急 (脚本)池田雄一(撮影)村上俊郎(監督)小西通雄 (出演)三条泰子、内田朝雄、角 梨枝子、杉江廣太郎、中井啓輔、 西田 健、フレッド・ボサートほか (登場レギュラー)啓子、吹雪、ユミ、風間 / 小田切 (主役)小田切、風間 ☆国際警察官・小田切の活躍編。日光ロケを交え、暗黒街の組織に濡れ衣を着せられ た青年のアリバイを立証すべく奮闘するミステリー・アクション。 罪を被せられた青年に西田健氏(但し後年のクセのある雰囲気はまだ感じられないが、 表情のクローズアップシーンなどに独特な個性が光っている)、暗黒街のボス役に 内田朝雄氏、などレギュラー以外のキャスト陣も豪華。 小田切慎二役の中丸忠雄氏の華麗でアダルトなガン・アクションも見どころ。もちろん、 クライマックスに舞う千葉ちゃんのダイナミックなボディ・アクションも忘れてはなるまい。 さて、乗った列車の中に自分のアリバイを立証してくれる女性・・というと思い出すのが 『Gメン75』No.193、194「網走刑務所 吹雪の大脱走」、「銀嶺を行く網走脱獄囚」の 北海道大雪山ロケシリーズ。小林稔侍氏演じる囚人・笠原と同じ設定に思わず身を 乗りだして見てしまう。 シナリオは同じ池田雄一脚本ということから、おそらくこの作品が後のGメンの企画に 影響を与えたものと推察できる。クライマックスシーンのバックに流れる劇伴はサイコロ Gメンシリーズによく流れる壮大な雰囲気の曲である。 −あらすじ− 日光から東京へ向う列車の中で一人の外国人観光客が何者かによって射殺された。 殺された男は観光客に化けてメキシコから麻薬密輸ルートを追ってきた国際警察の アンダーソン捜査官だった。 国際警察特別室の小田切は一人の青年を逮捕し取調べを開始した。彼の名は竜二。 何者かに呼び出され日光へ向っていたのだ。 逮捕の決め手は犯行に使用された狙撃銃から竜二の指紋が検出されたことだった。 しかし竜二は小田切に無実を叫び、自分のアリバイを証言してくれる女性がいるという。 同じ列車に乗っていた女性の似顔絵を描くから探してほしいと懇願する。 小田切は竜二とともに女性をつきとめるが、彼女は竜二のことを知らないと言う・・・。 |
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