No.111 
  成金泥棒たちの 
              国際会議

                   (脚本)池田雄一(撮影)東光一(監督)山内柏
                   (出演)大辻伺郎、西尾三枝子、宇佐美淳也、国景子、川辺久造、
                        田口計、安城由貴ほか 

                   
(登場レギュラー)啓子、吹雪、島、ユミ
               
(主役)啓子


 ☆中東動乱による原油価格急騰が背景の連続殺人事件。莫大な遺産と石油利権を巡って
 各国諜報部員が凌ぎを削る・・・。事件の渦中に飛び込んだ女性捜査官・津川啓子の活躍
 をスリリングに描くミステリーサスペンス。
 表情に迫るように、大胆なアングルでアクションを表現させたら右に出る者はいない?と
 思わせるほど凝ったカメラワークに定評のある東光一カメラマン。
 真骨頂発揮の一作。
 シリアス作品とコメディ作品との中間に位置する作風が絶妙である。黒木ボスが出演され
 ていたらもう少し引き締まった画になったと思われる。
 
−あらすじ− 
 ユミは黒木の依頼で、アラビア某国石油商・ハシム氏の家族構成を吹雪、島に解説して
 いた。ハシム家は石油で財を成したアラビア有数の資産家であった。
 ハシムには3人の息子がおり、それぞれの妻は、なぜか各国の諜報部員である。
 石油の利権を巡って巻き返しを計るべく、虎視眈々とチャンスを覗っているのである。
 ある時、長男・ヤコブの妻フランソワーズが次男アムルの妻・イタリアーナに射殺された。
 その殺しを目撃した女性がいた。啓子だった。
 啓子はフランソワーズになりすまし、殺しの真相を探るべくハシム氏の前に現れる。
 そんな時、何者かがハシム氏を毒殺。莫大な遺産と、3色のアラビア短剣が残される・・・。

 
     



     戦争なんかしなければよかった・・・
      誰もがいつも終わってから思うものよ・・・
             



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