No.108 
25時発 
    国際線逃亡ルート

                (脚本)高久進、佐藤肇(撮影)下村和夫(監督)佐藤肇
                (出演)西沢利明、高見エミリイ、川辺久造、小林稔侍、吉田潔、フランツ・グルーバーほか
                (登場レギュラー)
黒木、啓子、島、ユミ、風間 /小田切
             
(主役)小田切


 ☆東西冷戦時代を象徴するかのようなテーマを掲げた作品である。
 タイトルだけで見たくなるようなセンスあふれるタイトルが「キイハンター」らしくない?(^^)
 今回は痛烈な戦争批判を縦軸に、平和を願う脱走兵と純真な心を持った少女とのふれあいを
 横軸に、佐藤肇監督のメガホンによるハードボイルドタッチかつ幻想的な異色作。
 操車場でのクライマックス。小田切と島の追跡シーンに流れる重厚なBGMがドラマを盛り上げて
 行く。
 ラストの黒木ボスのセリフ。強引な(?)まとめ方に少々違和感を感じざるを得ないが
 黒木ボスが仰ると、なるほどと自然に受け入れてしまうところが丹波御大の演技力であろうか。
 GIボブ・一ノ瀬が悲劇的な結末を迎えた後に、いきなり歌い出す高見エミリイさんのシーンが
 なければ硬派なハードボイルドストーリーになったと思う。
 それにしても黒木ボスは「キイハンター」時代から <・・・相違無い> というセリフ回し
 をしていたことが判明した。
 
−あらすじ− 
 世界的に有名な大物記者が何かの秘密をつかんだまま殺された!
 同時に記者と接触していた一人のGI ボブ・一ノ瀬が脱走した。
 某国がひた隠しにする非人道的な大量殺人の記録書類。
 キイハンターと国際警察が必死で入手しようとする秘密。逃げる脱走兵を助けた善良な市民。
 孤独な男と女の間に結ばれた哀しい愛情。
 某国の威信と破滅を賭けた殺し屋が迫る・・・・!!

     



 いつか第2、第3の彼が、
       真実を公表するに相違無い・・・・・。




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