津坂刑事
 
 Gメン75スタート以来の若手レギュラーで、殉職した関屋警部補の
 捜査一課時代からの部下。アウトドア派でもある。
 初期は第一話番組予告にもあるように、若手捜査員らしく常にハッスル
 した男であった。

 <以下ノベルズ(ペップ出版刊)紹介文より>
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 副都心の所轄署から本庁に配属されたばかりの張り切りボーイ。
 日本のどこででも見掛けられるような長髪の平均的若者だが、功名心に
 燃えさかって、仕事が面白くてたまらない年頃である。
 所轄署時代、非番の日にも管内をうろつきまわり”事件”とみれば事の
 大小を問わず摘発し、上司から、”一人で日本中の犯罪をなくせると思って
 いるのか”と怒鳴られた男だ。長所も欠点も”やり過ぎ、行き過ぎ”
 関屋警部補の若者版といった男である。
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 しかし関屋警部補出演時代の津坂刑事は、存在感も薄く時折取調べの際、
 声を張り上げるくらいのシーンしか記憶に残らなかったが、
 No.25「
助教授と女子大生殺人事件」あたりからは、徐々に存在感を
 増してきた。
 No.20特別番組「
背番号3長島対Gメン」では野球選手の写真を送りつけ
 犯罪予告してきた女の挑戦を受けるが如く推理合戦するGメン本部で
 突然笑い出しながら語るシーンに人間・津坂真一の側面が見られた。

 そんな津坂刑事だったが、回を重ねる内にキャラクターが変わり、末期は
 沈着冷静な側面を打ち出してきた。
 No.78「
土曜日の幼稚園ジャック」でそれが如実に表れている。
 情熱的な草野刑事とは対照的なふるまいは刑事としての成長を見て感じ
 取れる。

 No.54「
密航船」で民間人の情に共感し拳銃を貸す行為や、職務と私情の
 狭間に揺れ動く人間的な部分も垣間見せたNo.34「
警視庁の中のスパイ
 からは「キイハンター」島竜彦の流れを思わずにはいられなかった。
 
 No.104「
77.5.14 津坂刑事殉職」で殉職。
 (ちなみに上司だった関屋警部補の生年月日は昭和18年5月14日生まれ
  〜No.1エアポート捜査線より〜)
 父親(警官)を殺した男を逮捕するために警官となった津坂刑事。
 時効寸前に割り出したが、資材置場へ追い詰めた矢先、ライフルを発射
 してきた男の銃弾を浴びる。
 黒木警視、草野刑事、山田刑事が現場に駆けつけたときは既に絶命。
 Gメン史上、二人目にして最後の殉職刑事であった。
 ハデさはないが、地道に冷静にホシを追い詰めて行く姿は多くのファンを
 魅了し、惜しまれつつGメンを降板した。

 No.58「
樹海に消えた白骨死体」では、ヘリで逃走したギャング
 の手がかりを求め、樹海で孤軍奮闘し危機に陥ることもあった。
 No.86「
パリ警視庁の五百円紙幣」〜No.88「パリ−紺碧海岸銃弾捜査
 パリ、ニースでの三億円事件捜査では、国内に残り地道な活動を
 続け真相究明に一役買ったこともあった。

 No.80「暗闇の密室殺人」、No.84「三本指の刑事」のような
 ミステリアスな事件捜査での活躍も忘れられない。

 75年〜77年春までGメン創世記を駆け抜けて行った津坂刑事であったが
 人間としての側面を以下の作品からも感じ取ることができたので記して
 おきたい。

 @趣味:スキー
  No.90「
スキー場首吊り殺人事件
 A趣味:ロッククライミング
  No.42「
殺人の条件

 フルネーム:津坂真一
 
 
 

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