津村冴子警部補
 

 No.307「
新・Gメンの罠はヌード金髪死体」から登場。射撃のプロ。
 小田切警視や南雲警視と同じように、警視庁に所属する捜査官だが、
 彼らのような警視庁とGメンのパイプライン的な任務はないと思われる。
 警視庁警備部所属のSP隊員兼Gメンで、必要とあればGメンの捜査に
 加わるような位置付けであった。
 撮影所見学時に直に確認したのであるが、Gメンルームには彼女専用の
 ロッカーがなかったことから、どちらかというと警視庁色が強いポストに
 あると思われる。

 シンガポールコネクションに潜入し、動向を探っていた賀川陽子刑事と同時
 にシンガポール入りし、影ながら彼女をガード。
 Gメン82No.14「
香港の女必殺拳」では単身組織の動向を探る為、
 バンコックに潜入するなど、国際的な捜査も得意である。

 No.309「
15年も生きていた死体」では、殉職警官の父親がいた境遇が判明。
 津坂刑事同様、父親殺しの時効を巡って、奮闘するエピソードが描かれた。
 また、No.328、329「
香港カラテVS赤い手裏剣の女」では、戦時中生き別れた
 姉の消息を求めて中国、香港に渡るシーンもあった。

 刑事としての職務遂行中、若干感情に流されてしまいそうになる点が弱い
 ところだが、Gメンの中の姉御という頼もしさがある。
 No.354「
吾輩は人喰い猫である」では捜査方針のぶつかりあいで上司でも
 ある立花警部に平手打ちをかますなど、度胸も抜群。
  (但し、ラストにオチがあるんですが・・・)

 私生活ではNo.344「
真夜中の眼」で綴られたように、お見合い相手の外見
 を気にしてしまい、知らず知らずに相手を傷つけ、それをあとで悔いるエピ
 ソードもあった。
 Gメン82No.5「
私は殺される!」で、見せた面倒見の良さも特筆すべき
 人柄といえる。
 No.9「
車椅子の女」では、国際的な宝石密輸ルートを内偵中、密売人を射殺
 したことに悩むという弱さも描かれた。
 No.11「
吼えろ!香港少林寺」では、インターポールの国際会議に出席した
 警視庁副総監をガードしつつ、レセプションでは着物で接待するという、
 国際舞台でも通用する富んだ社交性も見せてくれた。



 

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