★★★早坂警部補★★★

 ☆新シリーズ「Gメン82」の若手警部補。
 番組は約半年の充電を終え、土曜夜9時から日曜夜8時に曜日時間帯を変更しての再登場だった。
 当初、26回の放送予定で通算400回を目指して制作されるはずだった。
 激戦区だった日曜夜8時のハデなアクションドラマ「西部警察PARTII」のパワーに押されたことと、番組スタート
 当初、特番続きの編成の甘さから視聴者離れが加速し、視聴率的に苦戦。(Gメン82本放送時の出来事参照)
 初回こそ9.8%だったが、後は軒並み6〜7%。5%前後を低迷することとなり、香港カラテロケシリーズや
 白バイアクションを持ってしてもテコ入れは困難で全17話を持って幕を引くこととなった。

 No.1「
GメンVS白バイ強盗団」が早坂警部補の初主役作品である。
 若手レギュラーの中心的存在で、企画書<
TBSテレビ番組宣伝部発行テレビニュースNo.3242>によると、年齢は、
 33歳。捜査一課所属のエリート捜査員だった。その他の設定としては、以下の記載がある。

 大学を優秀な成績で卒業。警視庁採用後はエリートコースの捜査畑一筋で通してきた。
 立花警部を<剛>とするならば、早坂警部補は<柔>という位置付け。
 また、容貌はソフトで爽やかだが芯は強いという性格付けが成されていた。
 真冬に交代もせず1週間凍てつく戸外で張り込んだエピソードの持ち主として設定されていた。
 家族はパトロール警官の弟と小さなマンションで暮らしているとなっているが、本編では弟は一度も登場することは
 なかった。

 No.1「
GメンVS白バイ強盗団」では妹・早坂かおり(好井ひとみ)が登場するが、米軍現金輸送車襲撃犯の乗った
 トラックに轢かれ死亡。
 婚約者・加納亜紀(岡まゆみ)がいたが、沖縄でその兄(警視庁国際刑事局捜査官)と共に死亡。
 境遇はGメン75No.105「
香港−マカオ 警官ギャング」の立花警部補と同じで、早坂を捜査から外す指示を下した
 のは立花警部だった。
 立花も小田切警視に早坂と同様の扱いを受けた経験があったので、辛い心境だったに違いない。

 本編では、事件捜査にあたる早坂の姿をかなりクールに描いていた。
 第一話から追跡していた米軍大佐を容赦無く射殺。さらにトドメの一発もさすというハードなデビューだった。
 No.2「
アイドル歌手トリック殺人」でも、追い詰めた容疑者を吐かせる為、拳銃を付きつけクールに脅すという
 姿が描かれていた。
 No.15「
現金輸送車の殺人ドライブ」では、富士山麓に台湾の老医師を訪ねた際、ギャング団の奇襲に遭い、
 拳銃の弾丸を撃ち尽くすまで追い詰められるというGメン75No.15「
密輸死体」の関屋警部補を彷彿させるような
 ピンチに見まわれたこともあった。

 No.6「
サラ金に来た雨合羽の男」では港南署捜査課に勤務していた時代があったことも判明した。

★私生活に関わった人たち
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加納亜紀(第1話) 
 早坂の婚約者で「新日本航空」に勤務する国際線客室乗務員。早坂の妹・かおりと同じ教会「聖ヨゼフ教会」に通うクリスチャン。
 兄は警視庁国際外事局所属の捜査員。シナリオ設定では国内線勤務で23歳。

 
加納警部(第1話) 
 警視庁国際外事局所属の捜査員。沖縄出身。母親は沖縄の米軍基地でハウスキーパーをしていた。

 
早坂かおり(第1話) 
 
早坂の妹で女子大生。亜紀と早坂の間を取り持ったが事故で不慮の死を遂げる。シナリオ設定では19歳。

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 ☆特記
 篠田三郎さんは、No.7「
指の無いサンタクロース」で土田早苗さんと共演。
 「TOKYO DETECTIVE 二人の事件簿」「新・二人の事件簿」(大映テレビ)以来の共演だった。


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