古田刑事 | ||
☆警視庁城西署・部長刑事だったが、No.331「新GメンVSニセ白バイ軍団」で ニセ白バイ警官による警察幹部(黒木、結城も含む)暗殺未遂事件の摘発を期に、 Gメンへ加入する。 同署捜査一係・風間刑事は部下で、彼と同時のGメン加入であった。 No.204「ミスター・ブー殺人事件」で降板した山田八兵衛刑事依頼の現場叩き上げ ベテラン捜査官の登場である。 署内では一見、風采の上がらない停年間際の刑事といった風貌ゆえ、現場で鍛えた 職人気質を理解できる同僚、上司には恵まれていなかった。 近代的な捜査方法に慣れた上司から見たら、歯がゆさを感じる古参刑事であり、 眼中に無しという態度を取られることさえあった。 (No.331「新GメンVSニセ白バイ軍団」) 山田刑事のような、歯切れの良さはないが、粘り強さ、忍耐力、繊細さは山田刑事に 勝とも劣らない実力派である。 歩く事なら誰にも負けないと自ら豪語するように、地道な捜査なら右に出るものは いないという特異な才能を秘めていた。それを理解できたのは、Gメンのボス・ 黒木警視正だけだったに違いない。 事件現場のささいな変化をも見逃さない細やかさは、初動捜査のプロフェッショナル ともいえ、従来のGメンには見られない魅力があった。 捜査のスペシャリスト集団Gメンでの即戦力としての期待が黒木には充分あったと 思われる。 性格は温厚だが、夜叉警部と異名を取る立花警部でさえも、彼には一目置いており、 「古さん」の相性で親しまれる人情派だった。かなりのヘビースモーカーでもある。 No.333「悪魔を呼ぶ子供」の上野駅前陸橋でのラストシーンは、彼のあたたかな人柄 をカメラが上手く捕えていた。名カメラマン・下村和夫氏初監督の作品でもあった。 No.355「サヨナラGメン75 また逢う日まで」のヨーロッパでの捜査を最後にGメンを 降板する。 ☆★古田刑事役を好演された谷村昌彦氏は、2000年8月6日、永眠されました。 生前のご活躍を偲び、心からご冥福をお祈り申し上げます。 |