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                ザ・サスペンス
     殺意の肖像         

 
            (キャスト)若林 豪<矢吹警部補>、芦屋雁之助<アニ=大羽吉郎>、松尾嘉代<矢吹ちさと>、
                  ハナ肇<署長>、川地民夫<室岡警部>、児島美ゆき<原口弘美>、好井ひとみ<豊村弓子>、
                  杉江廣太郎<次席>、内田勝正<佐島義夫>、出光元<野毛>、丹古母鬼馬二<霜川保>、
                  岡 幸恵、谷本小代子、五野上 力、伊藤慶子、八百原寿子ほか

            
(ナレーター)芥川隆行
            (プロデューサー)近藤照男、樋口祐三(TBS)
            (脚本)高久進
            (原作)夏堀正元:「殺意の肖像」帽子<講談社刊>
            (テーマ曲)「出会い’35」ビクターレコード 作曲:ピエールポルト
            (音楽)義野裕明
            (撮影)原秀夫
            (監督)山内 柏


 ☆「Gメン75」の制作スタッフが贈る新Gメン<Gメン82>のデモンストレーション作品・第2弾!
 当時の「週刊TVガイド」誌では、明確にデモンストレーションと記載されてある。
 今回の主役は、立花警部役で好評を博した
若林豪氏。
 舞台は山梨県の某山村という設定。ローカルな警察日記といった雰囲気でドラマは進行する。
 
 主人公の矢吹警部補(若林豪)が富士野署捜査課課長に抜擢されたところへ部下の巡査・弓子
 のスキャンダル!
 なんと週刊誌のグラビアでヌードになって村は大騒ぎ。やっかいな出来事に頭を悩ます矢吹の姿には
 Gメン・立花のような面影はない。しかしそれがやけに新鮮なのである。
 ユーモラスな演技にもご注目。
 矢吹警部補のナレーションで、ドラマは真夏の山村を舞台に、素朴にしっとりと進行する。
 真夏の陽光や鮮やかな緑の山々、渓谷がまぶしいくらいに綺麗に撮影されている。
 Gメンテイスト抜群のカメラワークも見所。もちろんフィルム撮影である。
 
 事件を通して知り合った<アニ>と呼ばれる男と矢吹との奇妙な関係。
 嫌疑をかけられたアニとの心のふれあいが見所である。
 音楽はGメン75末期のようなタッチで、「柿ノ木坂の首吊り殺人事件」同様、Gメンファン向けに
 アレンジされている点が嬉しい。
 そして丹古母鬼馬二氏扮する<霜川保>。山村、手斧にジコチューなキャラクター!
 黒谷シリーズのイメージそのものである。メガホンは小松範任監督か?と思わせるほどの迫力である。
 ドラマが進行するにつれ、ユーモラスだった矢吹警部補がいつのまにか立花警部そのものになって
 ゆくから不思議である。(^^) 再放送の際は、お見逃しなく!

 
−あらすじ−
 山深い村の警察署に勤務する矢吹警部補。32歳。妻子あり。
 彼が捜査課課長に抜擢された。そんなある日、部下の巡査・弓子をめぐる一騒動が起こった。
 何と週刊誌のグラビアで脱いだというのだ。
 早速矢吹は署長に呼びつけられる。せまい村ゆえ、騒動は一気に広まって行った。
 そんな時、弓子の他殺死体が発見された。事件の手がかりから、山でひとり暮らしをする<アニ>
 と呼ばれる帽子好きな男が捜査線上に浮ぶ。
 県警本部から来た警部・室岡は、アニこと大羽吉郎が犯人と決めつける。
 矢吹は純粋なアニが犯人とはどうしても思えない。そして第2の殺人事件が発生した!
 室岡はアニの逮捕にふみきる・・・!
 

 


       お父さんは、いつもこの帽子を被って、
           捜査の陣頭指揮をしておられたのか・・


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